初心者による初心者のための登山記録

山へのアクセス方法、準備、登山記録など、登山計画時に役立つ情報をお伝えします。

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【1泊3日登山】関西(大阪)から高速バスで鳳凰山【登山記録2020/7/24~7/26】

 山小屋泊(1泊3日)で鳳凰山に行ってきました(2020/7/24夜~7/26夜)。

目的は、"鳳凰三山の美しい稜線"....ではなく、"地蔵ヶ岳・オベリスク"です。

 

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靄の奥にオ ベ リ ス ク

 

鳳凰山登山といえば、鳳凰三山(地蔵ヶ岳・観音ヶ岳・薬師ヶ岳)の稜線歩きが一番有名だと思います。

写真でしか見たことないですが、あの眺望、美しいですよね..

この三山は山梨県南アルプス北東部にあるので、天気がよければ富士山も見えます。

元々はこの三山を縦走したかったのですが、如何せんコロナ禍で運動不足気味。

中々辛いだろうという結論になり、今回は比較的コース距離が短い御座石鉱泉から

地蔵岳への登頂を目指すことにしました。

 

この地蔵ヶ岳、鳳凰山の象徴ともなっているオベリスクが見どころ。

加えて付近には賽の河原と呼ばれる広い砂地が広がっており、頂上からの眺望がいいのです。

 

リハビリ~と軽い気持ちで行ったのですが、まさかの苦行登山となりました ..

 

■タイムスケジュール


【7月24日】

・22:00 大阪発(☆夜行バス移動)

 ↓

【7月25日】

・6:10 韮崎駅

・6:20 韮崎駅発(☆車移動)

 ↓

(朝ご飯を近くのすき屋で済ます)

    ↓

・8:00 御座石鉱泉駐車場着

・8:30 御座石鉱泉駐車場発

 ↓

・13:20 鳳凰小屋着

 

【7月26日】

・6:30 鳳凰小屋発

 ↓

・7:10 地蔵ヶ岳・オベリスク

▼ここから帰り------------------------------------------

・7:20 地蔵ヶ岳・オベリスク

 

・7:40 鳳凰小屋着

・8:00 鳳凰小屋発

 ↓

・11:00 御座石鉱泉駐車場着

・11:40 御座石鉱泉駐車場発(☆車移動)

 ↓

・14:20 静岡駅着

・15:07 静岡駅発(☆新幹線移動)

 ↓ 

・17:12 大阪着

 

 ※交通に関しての詳細、気を付ける点は次の記事で紹介します。

 

montanhanq.hatenablog.com

 

では、登山ルートを御座石鉱泉駐車場から順にたどっていきましょう!

 

 

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今回、初めから終わりまでずっと雨でした。

これまで雨を避け、晴れの日を選び登山してきた私に取っては苦行でした。

雨って体力奪われます。服やタオルに染み込んだのが汗か雨かわからなくなってくるし..

登りは写真撮る余裕もありませんでいた。

下りは小雨だったので写真を撮ることができ、以下その写真を掲載していきます。

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①御座石鉱泉駐車場から燕頭山まで(所要時間:4時間)


 御座石鉱泉駐車場横にトイレが併設されています。そのすぐ横に登山道入り口があります。トイレには登山届と届出ポストが置いてあるので、書いてから行きましょう。

 

因みに、駐車場から少し登ると温泉旅館があり、そちらからも登山道に続く道があります。

こちらにも登山届と届出ポストが置いてあります。

旅館前にはワンちゃんがいて、吠えられます。

 

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登山道入り口

 

燕頭山までは基本的に登りです。

本当に、登り・登り・登りでした。

眺望が開ける箇所はそれほど多くありません。

道中は森の中を歩きます。

 

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中々に急な斜面

 

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もののけ姫みたい

 

登り登りで大変ですが、それを紛らわせてくれるのが豊かな動植物でした。

変わった鳥の鳴き声や、変わった蜘蛛の巣。

カモシカも見かけることができました。

 

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カモシカ

 

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おわん型のクモの巣

 

長い登りを終えると、笹葉が広がる平坦な場所が見えてきます。

燕頭山到着です。

 

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一面の笹

 

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燕頭山

 

雨でびしょびしょでしたが、 一応の達成感もあり元気が湧いてきました。

ここからは登りも殆どないので比較的楽です。 

 

②燕頭山から鳳凰小屋まで(所要時間:50分)


 御座石鉱泉から燕頭山までの道のりと比べて、燕頭山から鳳凰小屋までの道のり

は比較的平坦でした。しかし雨は強くなる一方。。

そんな中この登山中初めて残り距離のわかる看板が見え、テンションが一気に上がりました。

 

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ん...?

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これは..?!

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あと20分!うぉぉぉ!

 

この看板の後は下りと平坦な道のみです。

 

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鳳凰小屋に着きました


鳳凰小屋に宿泊


 コロナ対策として入小屋前に検温と手指の消毒がありました。

小屋のスタッフさんたちは全員マスクをしておられて、かなり気を付けてコロナ

対策をしておられると感じました。最大80人収容可能という鳳凰小屋ですが、事

前予約制で人数を絞っておられるとのこと。今回は10人程度しか宿泊客がおらず

広々していてラッキーでした。

 

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看板

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水場

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コロナ対策!

 

 こちらの鳳凰小屋周辺は植物が豊です。その中で一つ変わった植物を紹介します。

 

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キバナノアツモリソウ

 

山小屋の植物博士スタッフさんに名前を教えていただきました。

"キバナノアツモリソウ"というそうです。

ウツボカズラみたいに虫を食べそうですよね。でもこれ食虫植物ではなく、普通の

花だそうです。調べたところ、口の空いてある部分に虫が落ちて、受粉をさせる構

造になっているそうです。(正確な情報かは確かめていませんのであしからず)

 

 

夜朝は御飯もいただきました。

カレーがとにかくおいしい!おかわりもできて最高でした。

 

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とてもおいしいカレー

 

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朝御飯もおいしいです


ごちそうさまでした。

明日に備えてゆっくりすごしました。

 

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ゆるキャラ? かわゆす

 

鳳凰小屋から地蔵ヶ岳・オベリスクまで(所要時間:40分)


 一夜明けても雨でした。幾分ましだったので救われました。

荷物は山小屋に置かせていただけたので、身軽に出発です。(宿泊していない場合、置かせてもらえるかどうかわかりません。 確かめていません!)

 

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地蔵ヶ岳へ出発

 

山小屋すぐ横の沢を超えると、ずっと登りが続きます。

荷物を小屋に預けていないとなかなか大変かもしれません。

 

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最初の沢

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登りが続きます


しばらく木々に囲まれた登りの山道がつづきます。

木々がなくなると、最後に本登山ルートで最大斜度の登りが。

しかも土ではなく細かい砂のため足元が踏ん張りづらいです。
 

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最後の急斜面

 

斜面を登りきると標榜とたくさんのお地蔵さんが見えます。

お地蔵さんの向こうには尖塔が。

地蔵ヶ岳・オベリスク到着です。

 

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地蔵ヶ岳・オベリスク(手前にはお地蔵さん)

 

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少し晴れたすきに..

 

ここで登頂したことにはなりますが、一応オベリスク付近までに行くことに。

 

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近くで見るとさらに迫力が

 

数メートル級の岩が積み重なっているようでした。

雨で滑って危険そうだったので、近くで見るだけにしました。

 

晴れていれば賽の河原も見渡せたのですが、雨+ガスで何も見えず..

しかし、オベリスク雄大さは堪能できたので満足です!

 

⑤地蔵ヶ岳・オベリスクから鳳凰小屋まで(所要時間:20分)


 今度は逆に急な斜面を下っていきます。

雨で湿っているおかげで、足を取られて滑ることはありませんでした。

晴れて乾いていると結構滑りやすくて怖いだろうなと思います。

 

帰りはほぼ下りなので、登りの半分ほどの時間で小屋に到着しました。

 

 

鳳凰小屋から御座石鉱泉駐車場まで(所要時間:3時間)


 鳳凰小屋で荷物を受け取り下山です。

小屋のスタッフの皆さんは本当に親切で、雨でへとへとで到着した時に

温かく迎えていただきとてもうれしかったです。またいつか、次は鳳凰三山縦走する

ときにもう一度宿泊させていただきたいなと思いました。

 

帰りは燕頭山までは緩やかな下りと平坦道。

燕頭山から御座石鉱泉駐車場までは 殆ど下りのみで、かなり短い時間で駐車場に

戻ることができました。

 

途中から雨は止み曇り空から青空に変わっていきました。

基本的に木々の中を歩くので、いい景色を見ることは期待していませんでした。

しかし、途中で富士山を見ることができました!

しかも傘雲(にかい傘)がかかった状態。初めて見たものだったので興奮しました。

 

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きのこみたい

 

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これは初めて見ました

 

まとめ


 御座石鉱泉ー地蔵ヶ岳ルートは距離は短いものの、最初の燕頭山までがほとんど

急な登りできついなという印象でした。そこさえ乗り越えれば、楽な印象です。

最後のオベリスク直前の急斜面も短いので、安全に気を付けつつ楽しめればいいか

なと思います。そして雨の中の登山はきついなと改めて感じました笑

 

ちなみに..

山梨県は"ほうとう"で有名です。帰り道にお店によっていただきました。

具だくさんで、これでもかと沢山の野菜がはいってました。どうやら、かぼちゃが

メイン野菜らしく、ゴロリと大きいいのが入ってました。味はあっさりとした味噌

味で、量はかなり多いのですが、飽きずにおいしくいただきました。

 

甲州ほうとう 小作


www.kousokubus.net