【(ほぼ)日帰り登山】関西(大阪)から高速バスで立山【登山記録】
日帰りで立山に行ってきました。 (2021/10/9夜~10/10夜)。
立山はいわゆる北アルプスに属し、富山県中新川郡に位置します(富山の東の方)。
実は立山という一つの山が存在するのではなく、雄山・大汝山(おおなんじやま)・富士ノ折立の三峰の総称を立山と呼んでいます(ちなみに最高峰は大汝山の3,015 m)。
日本百名山であり、かつ三大霊山(富士山・白山・立山)でもあります。古くから信仰の対象となっており、立山の各峰の名前もその信仰世界由来ものだとか。調べてみると面白いかもです。
そのほか、雄山、別山(べっさん)、浄土山を立山三山とよんだり、立山直下の溶岩台地をも含めた広範囲な地域を立山と呼ぶこともあるそうで、広大な自然から形成された土地であることがわかります。
今回の目的は立山の紅葉ですが、そのほか雪の大谷や黒部ダムなど観光資源に満ちており、何度訪れても楽しめる場所だと思います!
では、次に今回のタイムスケジュールです。
※おっと! 登山届は"富山県警HP"で事前に提出しておきましょう!
■タイムスケジュール
【10月9日(土)】
・21:50 大阪発(夜行バス)
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【10月10日(日)】
・5:52 JR富山駅南着(夜行バス)
・5:52 JR富山駅南発(徒歩)
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・5:57 JR富山駅北着(徒歩)
・6:00 JR富山駅北発(室堂直通バス)
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・8:30 室堂バスターミナル着(室堂直通バス)
・8:40 室堂バスターミナル発
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・9:20 浄土山北峰
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・9:30 浄土山南峰
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・9:50 一ノ越山荘
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・10:25 標高2986m地点
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・10:30 立山(雄山)山頂
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・10:50 立山(大汝山)山頂
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・11:10 立山(富士ノ折立)山頂
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・11:45 真砂山山頂
(休憩)
・12:05 真砂山山頂発
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・13:05 雷鳥沢野営場
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・13:25 らいちょう温泉雷鳥荘
(休憩)
・14:20 らいちょう温泉雷鳥荘発
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・14:30 みくりが池
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・14:45 室堂バスターミナル着
・15:30 室堂バスターミナル発(室堂直通バス)
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・17:25 JR富山駅北着(室堂直通バス)
・18:08 JR富山駅発(あいの風とやま鉄道)
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・19:06 JR金沢駅着(あいの風とやま鉄道)
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・22:31 大阪着
※交通に関しての詳細、気を付ける点は次の記事で紹介します。
では、登山ルートを室堂バスターミナルから順にたどっていきましょう!
まずはじめに、ざっくりした登山ルートと標高です。
※上図はヤマケイで作成させていただきました。
序盤の大きな登りと終盤の大きな下りが体力的に厳しかったですが、最初から最後まで目の前に広がる雄大な景色が脳に興奮物質を分泌させてくれるので?!、何とか乗り切れました。
剣岳にでも行かない限り、特に危険個所はありません。強いて言えば浄土山の登りが急な瓦礫場になっているので、滑落や落石に注意です。
- ①室堂バスターミナルから浄土山まで(所要時間:約40分)
- ②浄土山から雄山まで(所要時間:約55分)
- ③雄山から大汝山まで(所要時間:約20分)
- ④大汝山から富士ノ折立まで(所要時間:約20分)
- ⑤富士ノ折立から真砂山(所要時間:約35分)
- ⑥真砂山から らいちょう温泉雷鳥荘まで(所要時間:約1時間20分)
- ⑦らいちょう温泉雷鳥荘から室堂バスターミナルまで(所要時間:約20分)
- まとめ
①室堂バスターミナルから浄土山まで(所要時間:約40分)
室堂バスターミナルの屋上に出ると、立山の峰々へ続く石畳が現れます。景色に見とれながらのんびり歩いてきます。分岐はいくつかありますが、必ず標識が立てられているので、目的の峰に行くのに迷うことはないでしょう。
今回は浄土山に登る計画でしたので、石畳を途中で右手に折れます。
浄土山へ向かう途中展望台がありますが、今回は寄りませんでした。
浄土山山頂へ行くには急斜面の瓦礫場を登っていかねばなりません。こちらに来る人は少ないようで、人為的な落石はないでしょうが、それでも気を付けて登らねばなりません。
ハイマツエリアに入れば、もう山頂です。
南峰、北峰の順に、平坦な山頂を歩いていきます。浄土山からの眺めは素晴らしく、一の越から雄山までの真っすぐな稜線に目を奪われます。
②浄土山から雄山まで(所要時間:約55分)
目の前に見える雄山に向かいます。まず一ノ越山荘まで下り、そこから一気に登ります。
一ノ越山荘で登りに備えてひと休憩。トイレも済ませたら、いざ出発です。
人出が多く、軽く渋滞していました。ずっと続く登りに、途中で休憩している人々がたくさん。登りごたえがあります。
頂上に到着!着くとすぐ左手に大きな建物が、奥に行くと鳥居が見えます。大きな建物の方は社務所。日影があるので休憩にもってこいです。山頂は奥の鳥居をくぐります。
③雄山から大汝山まで(所要時間:約20分)
続いて大汝山に向かいます。ここからは尾根伝いに殆どアップダウンがない道を行きます。西側(左側)には室堂や大日岳、東側は鹿島槍ヶ岳、南側は槍ヶ岳や穂高岳が見えます。絶景のオンパレードやぁ~!。今回は快晴。雲が無くすべて見渡せ、最高でした。
大汝山山頂が立山の最高峰。ですが、写真を撮り忘れました..
しかし絶景であったことには間違いありません。
④大汝山から富士ノ折立まで(所要時間:約20分)
引き続き絶景を楽しみながら、稜線を富士ノ折立へ向かいます。この富士の折立ピークは中々迫力があり、実際ピークへ向かう際も、若干の緊張を感じました。
これで、立山(雄山・大汝山・富士ノ折立)制覇です!
⑤富士ノ折立から真砂山(所要時間:約35分)
さて再び稜線。ここからは景色ががらりと変わり、白い砂の稜線が続きます。
しばらく行くと、別山or雷鳥沢野営場への分岐がありますが、いったんスルーして真砂山山頂へ向かいます。
時間的にもお昼だったので、ここでお昼休憩しました。真砂山で休憩している人は少なかったので、のんびりすることができました。
⑥真砂山から らいちょう温泉雷鳥荘まで(所要時間:約1時間20分)
今回、実は別山まで行き、剣岳を見ながら室堂まで戻る予定でした。しかしそうすると室堂に戻るのは15時30分ぎりぎり。温泉に入ってゆっくりし、お土産を見る時間がありません。2,3分悩み、別山はあきらめることにしました。雷鳥沢(大走り)を経由して、雷鳥荘に向かいます。
真砂山から富士の折立方面に引き返します。まず、最初の分岐を富士の折立方面へ、その次の分岐で雷鳥沢(大走り)の方へ下ります。
別山行けばよかったかなぁ、と思いつつ降りていました。
しかし、くだりが終わり、雷鳥沢野営場へ続く平坦道に出たところで、「こっちにしてよかった!」と思いました。
今回の山行で一番美しい景色でした。紅葉した鮮やかな赤・橙、紅葉終わりの濃赤、まだまだ夏の色を残す緑、ピンクや白の小さな花。すべてが合わさってなんとも綺麗な光景でした。振り返ってみれば、雄大な山崎カールが。素晴らしい!
・・・
綺麗な小川を渡り、雷鳥沢野営場を横目に温泉へ向かいます。
らいちょう温泉雷鳥荘の手前に、雷鳥沢ヒュッテが見えてきます。こちらも日帰り温泉がありますが、今回の室堂バスの特典には、らいちょう温泉雷鳥荘の温泉無料券が付いていたので、今回はご遠慮しました。(実際は間違えて一度雷鳥沢ヒュッテに行ってしまった)
こちらの温泉は、昔ながらの趣があって、雰囲気よさそうでした。
石畳の登り階段を行きます。これが地味にきつい!
何とか頑張って、らいちょう温泉雷鳥荘に辿り着きました。
らいちょう温泉雷鳥荘の温泉、とてもきれいでした。湯加減もよく、疲れがすっかり取れました。
温泉を出ると14時前。室堂バスターミナルには30分もあれば行けるとのことで、らいちょう温泉雷鳥荘のカフェでゆっくりすることにしました。内装もおしゃれですし、テラス席もあって、素敵なカフェでした。
⑦らいちょう温泉雷鳥荘から室堂バスターミナルまで(所要時間:約20分)
いよいよ最後、室堂バスターミナル目指して石畳を歩いていきます。右を向けば地獄谷、左を向けばみくりが池と山崎カール。この辺りは登山客よりも、軽装の観光客の方が多かったです。室堂から少し歩けば、こんな景色が楽しめるなんて、魅力的ですね。
30分ほどで室堂バスターミナルに到着。疲れたけど、楽しかった!
まとめ
立山は体力・レベルに合わせてコース取りを決めれるため、初心者から上級者まで楽しめる山だと思いました。そんなに経験がなくて体力に自信がない方は、一ノ越を通って雄山に行く位がちょうど良いんではないかと思います。上級者は剣岳に行くのでしょうか。自分が行く日が来るのかは未知です...
また、今回は室堂直通バスを使いましたので、滞在時間が7時間という縛りがありました。この時間内で登山だけを楽しむなら、ある程度体力と経験のある方であれば、浄土山、雄山~別山すべてを制覇できると思います。ただ温泉でゆっくりしたり、お土産をゆっくり見たい場合は、浄土山か別山どちらかだけにするのが、ちょうど良いんではないかと思いました(あくまで個人的な所感)。
※ちなみに、立山が日本の雷鳥生息数No.1だそうです。が、今回は出会えず残念。慰めに室堂内にある雷鳥の置物を写真に収めてきました。