【日帰り登山】関西(大阪)から在来線で比良山系(蓬莱山~武奈ヶ岳)【登山記録2020/10/3】
大阪から日帰りで比良山系、蓬莱山~武奈ヶ岳に行ってきました(2020/10/3早朝~夕方)。
滋賀って、意外とたくさん山があります。滋賀県HPを見て初めて知りました。私全然知らなくて、たいそう驚きました。こんな(大阪から)近い所に山があるのに、なぜ今まで登ってこなかったのか!
下記、滋賀県のHPで公開されている山の情報です。
滋賀の山トレッキングアクセスマップ
琵琶湖の西にある比良山系と呼ばれる山々を登りました。比良山系とは、蓬莱山・打見山・武奈ヶ岳などを有する連峰の事です。前情報によると、山頂からは広大な琵琶湖を見渡せるとのことで、今回の目的はその景色をこの目に収めることです。
因みにこの比良山系、(滋賀県HP情報によると)古くは万葉集に登場しており、”比良の暮雪”として近江八景の1つにも数えられたそうです。秋には紅葉が美しいようですが、10月頭の時点ではまだまだ緑がひろがっていました。
■タイムスケジュール
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・06:51 京都駅着:乗り換えなし
・07:00 京都駅発:近江今津行
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・07:33 蓬莱駅着
・07:45 蓬莱駅発
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・09:45 蓬莱山山頂
・10:00 蓬莱山出発
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・10:05 打見山山頂
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・10:35 比良岳山頂
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・11:05 烏谷山山頂
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・11:15 荒川峠
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・11:25 南比良峠
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・11:50 金糞峠
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・12:25 八雲ヶ原湿原
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・13:25 武奈ヶ岳山頂着
・13:55 武奈ヶ岳山頂発
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・14:30 八雲ヶ原湿原
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・14:55 金糞峠
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・15:55 谷口インバス停着
・16:00 谷口インバス停発
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・16:05 比良舞子口バス停着
・16:00 比良舞子口バス停発
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温泉(比良とぴあ)
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・17:40 JR比良駅着
・17:54 JR比良駅発:京都行
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・18:27 JR山科駅着:乗り換えあり
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・19:13 JR大阪駅着
※交通に関しての詳細、気を付ける点は次の記事で紹介します。
では、登山ルートを蓬莱駅から順にたどっていきましょう!
おっと、今回の記事からざっくりした登山ルートと標高を載せることにしました!
最初の登りがきつそうということがわかりますね。
では改めて、登山ルートを蓬莱駅から順にたどっていきましょう!
- ①蓬莱駅から蓬莱山まで(所要時間:約2時間)
- ②蓬莱山から打見山まで(所要時間:約5分)
- ③打見山から比良岳まで(所要時間:約30分)
- ④比良岳から烏谷山まで(所要時間:約30分)
- ⑤烏谷山から金糞峠まで(所要時間:約45分)
- ⑥金糞峠から八雲ヶ原湿原まで(所要時間:約35分)
- ⑦八雲ヶ原湿原から武奈ヶ岳まで(所要時間:約1時間)
- ⑧武奈ヶ岳から谷口インバス停まで(所要時間:約2時間)
- まとめ
①蓬莱駅から蓬莱山まで(所要時間:約2時間)
蓬莱駅で下車した時、意外と人が多いなと思っていたのですが..
どうやトレイルランの大会が開催されていたようです。
蓬莱駅前の横断歩道を渡ると、登山届を記入するボックスが置いてあります。
しかしペンは置いていないので、持参する必要があるので注意です。
駅から登山口までは、親切にもたくさん案内板が置いてあるので、迷うことはないかと思います。
この日は午前中が晴れでした。綺麗な朝焼けでした。
しかしうろこ雲。午後からは(予報通り)天気悪く、雨は降りませんでしたがずっと曇りでした。
そんなこんなで蓬莱駅から40分ほど歩き、やっと登山口に着きました。先に述べたように、今回はトレイルラン大会開催日と言うことで、登山道の至る所に赤い矢印の道標が設けられていました。これには大変助けられました。というのも、個人的には、蓬莱山へ向かう登山道は迷いやすいと感じたからです。しかし、大会後にはこの道標は外されたようです。今後初めて登られる場合は、木に結ばれている赤いリボンを頼りに、迷わないよう気を付けましょう。
高々と木々が伸び、清々と川が流れる中を歩いていきます。ここからはずっと登りが続きおそらく一番しんどい所だと思いますが、自然の中の癒し効果で頑張れます。
天井の木々の覆いが退いていき、だんだん青空が見えてきます。少し砂利の斜面を登ると一面笹の広がる場所に出ます。いきなり景色が広がり感動しました。
右手が蓬莱山頂上で、ちょうどゴンドラが見えます。あと少し、360°広がる景色を楽しみながら頂上へ向かいます。
蓬莱駅から歩いて約2時間、蓬莱山に到着です。
観光スポットでもある蓬莱山。ケーブルカーで来たお客さんがたくさんいました。またゴンドラ横には飲み物を販売するストアもあったので、自分はコーラを買いました。
展望台で少し休憩して、打見山に向かいます。
②蓬莱山から打見山まで(所要時間:約5分)
今回はガスって見えませんでしたが、打見山は蓬莱山の目と鼻の先にあります。ロープウェーに沿って歩いていけば10分ほどで着くでしょう。自分は走ったので5分ほどで着きました。
斜面にはシカの糞がコロコロ転がっているので、こけて糞まみれにならないよう気を付けます。
③打見山から比良岳まで(所要時間:約30分)
打見山にはレジャー施設が併設されており、ミニバスケなどのスポーツが楽しめるようでした。こちらには無料のトイレがあるので、お借りしてもいいかもしれません。
蓬莱山から下って左手に曲がると比良岳へ通じる道があります。舗装された坂を大きく下ります。
地味に迷いそうになります。トレラン走者の方々ルートを真似して行ったため、迷わずに済みましたが。
広場を右手に進むと緩やかな登り坂になります。登り坂は左手に折れており、そのまま進むと、坂が少し急峻になります。そこでその坂を上らずに、左手の森の中へ入ってください。明るい色のロープが張ってありますが(おそらくスキーシーズン用)、そのロープを越えて進みます。物の十数秒で標識が見えますので、それに従って進んでください。
ここから急にガスってきました。加湿器の噴射口に顔を近づけた時のような嗅いがしました。しっとりしてお肌にはいいんだろうな、とか思いながら歩きました。
ミストを楽しんでいるうちに、比良岳に着きました。実際には、通り過ぎました。
④比良岳から烏谷山まで(所要時間:約30分)
烏谷山までは、すこしきつめの登り坂になっています。この登りでは、晴れていればいい景色を拝めるであろうポイントが幾つかありました。
烏谷山頂上も特にひらけた場所ではないため、そのまま通過しました。ブレブレの写真でもわかる通り、止まらずにそのまま通過しました。
⑤烏谷山から金糞峠まで(所要時間:約45分)
いくつか峠を越えて、金糞峠を目指します。金の糞とは一体どういう峠なのでしょう。確か古典で、貴族の糞を食べた男の話があったような気がします。金糞も似たような感じで、価値のある糞だったのでしょうか・・・
金糞峠までに、いくつか峠を越えます。
45分ほどで、金糞峠に到着です。金糞峠は各方面へ続く分岐点になっており、”ハブ空港”ならぬ”ハブ峠”のような場所です。そこまで広くない場所なのですが、ここで休憩する方々が多いようでした。自分もここで休憩しました。
⑥金糞峠から八雲ヶ原湿原まで(所要時間:約35分)
金糞峠から武奈ヶ岳に向かうルートは幾つかあります。今回は、トレイルランコースと同じ八雲ヶ原湿原を通るルートを選択しました。
金糞峠から100m下ると小川が見えてきます。右手に曲がり、再び小川に沿って森の中を進んでいきます。
道中、謎の石が。大事なことが書いてありました。
多少坂はありましたが、基本的に平坦な道で歩きやすかったです。
木々が少なくなり、開けた場所に出ると湿原に到着です。
⑦八雲ヶ原湿原から武奈ヶ岳まで(所要時間:約1時間)
八雲ヶ原湿原は解放感もありよい休憩ポイントだと思います。テントを張っておられる方もいました。武奈ヶ岳までは坂道が続きますので、ここで十分休憩するとよいでしょう。
休憩後、武奈ヶ岳に向け出発です。
しばらくすると、イブルキのコバに差し掛かります。分岐があるので標識を見て進みます。
イブルキのコバを越えると、ずっと坂道だった気がします。最後のひと踏ん張りです。
八雲ヶ原湿原から約1時間。武奈ヶ岳頂上に到着です。
比良山地の最高峰だけあって、眺望は素晴らしいものがありました。今回は曇りでしたが、それでも周りすべてを見渡す感動を十分味わえました。
⑧武奈ヶ岳から谷口インバス停まで(所要時間:約2時間)
達成感を味わいながらお昼ご飯を食べました。
ここから帰りですが、蓬莱駅まで戻るのは大変です。ですので、武奈ヶ岳からは一番近いであろう比良駅を目指します。行きがほとんど登りでしたので、帰りはすいすい下れました。
八雲ヶ原湿原までは30分強、金糞峠までは更に30分、合計1時間ほどで戻ってこれました。
金糞峠からは、イン谷口の方へ降りていきます。ここはかなり急な斜面と、中型の岩がゴロゴロしているのもあり転びやすいので要注意です。
斜面を過ぎると、あとは平和な平坦道。大山口という標識や駐車場が見えてきたら、バス停まで10分ほどです。
無事バスの時間に間に合いました。バスはICカードが使えます。そのまま乗っていれば10分ほどで比良駅に着きますが、自分は比良舞子口で降りて、温泉に寄ってから帰りました。
比良とぴあという温泉があります。登山者用鞄の保管棚もあり親切設計でした。コロナ対策として、消毒液と受付の仕切りがしっかり整備されていました。地元の方もたくさん利用されておられるようでした。
付近には、おしゃれなカフェやご飯屋さんがあったので、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
比良とぴあから歩いて比良駅に向かい、帰宅しました。
まとめ
山頂からは広く琵琶湖を遠く見渡せることができ、とても眺望が良かったです。体力的観点から言うと、中々登りごたえのある登山でした。
今回、蓬莱山から武奈ヶ岳まで行きましたが、途中で下山できるルートもありますし、さらに奥まで行けるルートもあります。
体調やレベルに合わせてルートを組み替えることのきる、まさに”初心者向けの山”だと思います。是非登ってみてはいかがでしょうか!