初心者による初心者のための登山記録

山へのアクセス方法、準備、登山記録など、登山計画時に役立つ情報をお伝えします。

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【(ほぼ)日帰り登山】関西(大阪)から高速バスで黒斑山【登山記録2020/3/14~3/16】

 夜行バスを使って、日帰り(※0泊3日)黒斑山に行ってきました(2020/3/14夜~3/16早朝)。

目的は、"ガトーショコラ"と呼ばれる(らしい)浅間山を見に行くことです。

雪に覆われた浅間山が、ケーキのガトーショコラに見えるのだとか。

 

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黒斑山から見た浅間山。確かにガトーショコラっぽい?

 

ご存じの通り、浅間山は活火山です。令和になってからも、すでに一度小規模噴火しています。

その浅間山の西側に連なる山々、「浅間山の第一外輪山」の最高峰が黒斑山(くろふやま)です。黒斑山の標高は2404m、群馬県嬬恋村と長野県小諸市を跨いで位置します。

浅間山の第一外輪山には、最高峰の「黒斑山」から「蛇骨岳」「仙人岳」「鋸岳」の山頂をつなぐ縦走路があります。今回は、鋸岳までの縦走を目指しました。

 

黒斑山は、初心者向けの雪山としても知られています。今回登った感じから言うと、一部急斜面があるものの、特に難しい箇所もなく全体的に登りやすい、雪山デビューにぴったりな山だなと思います。

浅間山噴火の危険がある場合、黒斑山は入山規制がされるので、登山前に浅間山に関する情報は確認要です。今回はレベル1(最低レベル)でした。

 

 

■タイムスケジュール


【3月14日(土)】

・22:20 大阪発

 ↓

【3月15日(日)】

・7:53 佐久平駅

・8:25 佐久平駅

 ↓

・9:19 高峰高原ホテル前バス停着

・9:40 高峰高原ホテル前バス停発

 ↓

・11:05 黒斑山山頂

・11:40 黒斑山出発

 ↓

・12:00 蛇骨岳山頂

・12:05 蛇骨岳出発

 ↓

・12:20 仙人岳山頂

・12:30 仙人岳出発

▼ここから帰り------------------------------------------

 ↓

・12:45 蛇骨岳山頂

 ↓

・13:20 黒斑山山頂

 

・14:15 高峰高原ホテル前バス停着

・16:19 高峰高原ホテル前バス停発

 ↓

・17:30 佐久平駅

・20:50 佐久平駅

 ↓

【3月16日(月)】

・6:43 大阪着

 

 ※交通に関しての詳細、気を付ける点は次の記事で紹介します。

 

montanhanq.hatenablog.com

 

では、登山ルートを高峰高原ホテル前バス停から順にたどっていきましょう!

 

 

①高峰高原ホテル前から槍ケ鞘まで(所要時間:1時間)


 高峰高原ホテル前バス停前で下車すると、すぐ後ろに登山道が見えます。そのまま登山道に行く人もいれば、はす向かいの高原ホテルに一度立ち寄る方もいました。

 

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バス停の後ろが登山口

 

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バス停の向かいがホテル

 

自分はそのまま登山道へ。この時点でアイゼンは装着しました。

登山道入り口には分岐の標識が。

今回は、見晴らしがいい方の「表ルート」を選択。

ちなみに、中ルートの方が表ルートよりも300m短いみたいです。

 

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「表」か「中」か..

 

登山道に入り、しばらくは樹々に囲まれた道を歩きます。序盤に一度大きく下りますが、その後は登りが続きます。

 

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樹々の間を進む

 

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所々で開けた場所が。盆地を一望できる

 

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雪に覆われた樹々が綺麗

 

1時間ほど歩くと、急に視界が開け、浅間山が飛び込んできます。

槍ケ鞘到着です。

多分ここが一番感動ポイント(雲がなければ..)

 

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浅間山が目の前に! しかし雲!

 

ここでは雲が晴れなかったため、長居せず先に進むことに。

左を向くとトーミの頭へ続く斜面が見えていました。

 

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トーミの頭が見える

 

②槍ケ鞘からトーミの頭まで(所要時間:10分)


 トーミの頭へは10分程度、斜面を登れば着きます。右手が崖になっているため、滑り落ちないよう気を付けないといけませんが、そこから見渡せる景色は最高です。

 

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前掛山が見える

 

10分ほどでトーミの頭に到着。

浅間山の全景が見渡せます。

確かにガトーショコラと言われれば、そうかなと思いました。

 

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ガトーショコラを背景に

ちなみに、遠くまで見えることから「遠見」(とうみ⇒トーミ)となった説があるみたいです。真偽は定かではありませんが。


③トーミの頭から黒斑山頂上まで(所要時間:10分)


 トーミの頭から山頂までも10分ほどです。

一旦樹々の間に入って、頂上まで登ります。この間、樹々に隠れて浅間山がはっきり見えないので、おあずけされてる感があります(その分楽しみになる?)。

 

斜面から平坦な道になるところで右手に行くと、樹々に遮られないぽっかり空いた場所が。

黒斑山山頂に到着です。

浅間山全景がはっきり捉えられ、その雄大な姿を拝むことができます。

  

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山頂からの浅間山1

 

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山頂からの浅間山2

 

素敵な景色を見ることができ、満足して下山です...

とはならず、時計を見ると、ここまで来るのに2時間も経っていません。

バスの時間に余裕があるので、急遽、「浅間山の第一外輪山」を行けるところまで行くことに。目標は第一外輪山の端、「鋸岳」まで行くことです。

 

黒斑山山頂でお昼ご飯を食べてから、出発しました。

 

④黒斑山頂上から蛇骨岳まで(所要時間:20分)


 まず蛇骨岳を目指します。

黒斑山山頂から 再び樹々の中に入ります。しばらく下ると、片側が崖になった道に出ます。

ここ、個人的には歩くのが少し怖かったです。足を滑らして、斜面をコロコロ落ちてしまわないように気を付けます。

 

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右側が斜面

 

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振り返ると、黒斑山

 

山頂に着くと、先ほどより少し回り込んだ角度から浅間山を見ることができます。

気持ち白い部分が多くなっています。

 

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距離は短い。すぐ着きます

 

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どこから見ても美しい

 

ここでも写真をパシャパシャ。

だんだん浅間山との距離が近づいてくるのも、楽しいです。

 

⑤蛇骨岳から仙人岳まで(所要時間:15分)


 仙人岳は蛇骨岳から見える距離にあります。

 この道中は、ひたすら尾根のてっぺんを行くことになります。西側(左側)の視界も開けることになり、高峰高原や湯ノ丸高原の山々が見えてきます。

 

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山頂から。右奥に仙人岳が見える

 

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尾根の先っぽ。歩くのが楽しい

 

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だだっぴろい平地と奥に浮かぶ連峰。圧巻でした

 

最後、少しだけ急斜面があります。
時間にして約15分。仙人岳に到着です。

 

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浅間山がまた近くなった

 

この後は鋸岳へ....................

 

⑥仙人岳から鋸岳まで(所要時間:??分)


 結論から言うと、鋸岳には行きませんでした。理由は時間が足りないと判断したからです。

仙人岳に着いたとき、時計を見ると12:30でした。

ちょうど鋸岳から戻ってきた人に話を聞くと、仙人岳から鋸岳まで3,40分かかるとの事。

 

(脳内)---------------------------------------------------------------------------------

「鋸岳、往復1時間20分くらいか」

 

「う~ん、高峰高原ホテルでランプの湯に入りたいしなぁ※1。だから、15時までにはホテル前に戻らないと..※2

 

「鋸岳に行ったとして、仙人岳に戻ってこれるのは13:50」

 

「ホテルから仙人岳まで3時間弱だから、戻りは2時間30分位かかるかな(余分な昼休憩時間とか忘れてる)。じゃあ、鋸岳に行ってたら温泉どころか帰りのバスすら乗れるか怪しいなぁ」

 

※1 登山前、ホームページの写真で見て綺麗だったから

※2 帰りのバスは、16:19 高峰高原ホテル前バス停発

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という考えが脳を支配してしまっていたので、泣く泣く仙人岳で引き返す決断をしました。

 

⑦頂上から高峰高原ホテル前バス停まで


 ということで、12:30に下山開始。登りとはまた違った景色が見ることができ、またほとんど下りだったこともあり、ゆったりとした下山を楽しめました。

 

結局、14時過ぎにはホテル前に戻れたので、頑張れば鋸岳いけたかもと、すこし後悔(代わりに温泉は入れないが)。

しかしその分ホテルでゆっくりできたので、逆に良かったかもしれません。

 

ホテルでは、温泉やカフェがあります。お土産屋さんもあり、黒斑山のピンバッジが売っていました。

温泉は500円です。

 

 

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カフェから。景色がとてもいいので行く価値あり!

 

16:19のバスにゆうゆうと乗ることができました。

 

佐久平駅には17:30に着きます。20:50発のバスまでに3時間以上もあります。

しかし、心配することはありません。

駅にはお土産屋さんがありますし、周辺には居酒屋を含む飲食店もたくさんあります。

しかも、戻ってきて気づいたのが、駅から徒歩3分のところに日帰り温泉佐久平プラザ21)があります!(ランプの湯入らず、こっち入って、鋸岳行けばよかった!?)

バスの時間まで有意義な時間を過ごせると思います。

 

まとめ


 黒斑山は初心者向けの雪山としておすすめです。もし物足りないなと思ったら、蛇骨岳以降にも簡単にチャレンジできますし、フレキシブルに登山が楽しめると思います。